[PR]三井住友海上きらめき生命:医療保険のご案内と資料請求はこちらから






色のないコバルト色













写真 関 宏紀
モデル・文 近藤善揮

コラボ写真の共同計画により、南千住界隈をロケとして選びました。浅草よりも下町情緒に溢れ、初の男性モデルとして日常の中の非現実さをクールなイメージでYOSHIKISSさんを撮影してみました。プロのモデルであり俳優さんをどこまでこの地でマッチさせるか、私の技量が問われる作品になりました。
尚、WEB写真展終了後、私のHP、「都電企画」として若干セレクトを変えてUPしていきます。
WEB写真展として採用くださったYOSHIKISSさんに感謝いたします。

hiro

形あるものへの愛着は、崩壊し行くものへの愛着でもあるのだ。
デジタルではない、フィルムに映るその世界は、そんな崩壊し行く風景を優しく包み込んでくれる。

Yoshiki

All rights reserved by YoshikiWriters Office



空は、どこまでも優しく澄んでいた。
永遠に青空であるような、そんな錯覚すら覚える昼下がり。
遅い休日を始める人達を、優しく優しく包んでいた。


タバコに火をつける。
一日の構成が、煙の向こう側に漂う。






自分は何ものだと問い詰めろ。
削るべきものは削れ。
殺ぎ落として見えてくるものの方が、軽いが、・・・・・・中身は重い。






もはや俺は、灰色乞食になってしまった。
都会に佇む、灰色乞食。





窮まったら逃げろ。
逃げる事は恥ずかしい事ではない。
生きる上で必要な思考回路だ。






本当の素顔なんて誰も持っていやしない。
誰もが仮面をつけて生きているものだ。
人間なんて、そんなもんだ。






全てにさよならして生きて行く。
別れがあることに人は気づいているが、永遠に来ないと錯覚している。
今ここにある風景も、やがては消えてなくなってしまう。
けど、永遠だと、誰もが錯覚している。





時に自ら、全てをぶち壊す。
そんなことだって、人は人、許されるんだよ。
思考する生物なんだからね。






視野を狭めてごらん。
見えなかったことも、見えてくるよ。
君はね、少し視野が広すぎたんだよ。






何気ない風景も、あまり見過ごしすぎると、
かわいそうだよ。
確かにそこにあるんだからね。






全ては変わった。
変わってしまったんだ。
それがわかったとき、仮面をはずしてしまおう。






壊れ行くものは、壊れるままにしてあげたらいい。
手をかけたら、かわいそうじゃないか。






路地裏のトンネルは、何故だか優しく、僕を休ませてくれる。
人の疲れを吸い取っているからだろうか。






逃げなくていいときは、とことん立ち向かう。
それが、無頼な生き方。






軌道は敷かれている。
人によって、敷かれているのだ。






来るなら来い。


いつでも受ける。


負けたあとの、傷の深さを知っていても、
愚かな人間は、
その場しのぎで立ち向かう。
傷つきやすい事を分かっていても。


壊れたとき、ほっといてやる事も、優しささ。
知ってるかい?


立ち直れなくなっても、決して手を差し伸べるな。
俺が良いと言うまでは。


傷ついてどうしようもない時、
俺は小さく手を差し出すよ。
ずぶ濡れの飯場の猫のようにね。






そこから何かが変わるかもしれない。


変わらなかったら、
そのまま、生きていくしかない。
所詮自分はこんなもんだと自覚しながらね。






逃亡者のように生き延びろ。


疲れたら休めばいい。
そう、ただそれだけ。






耳を澄ませば聞こえてくるよ。


街のあちこちから。


街が街として亡郷して行くその声が。


けど、振り向いてはいけない。
街はそういう運命にあるもんだ。


そこにある風景も、
そこに暮らす人々も。


はむかってもどうしようもない事なんだ。


壊れ行く街に
手を差し伸べてはいけない。


街がそれを、望んでいるなら。



ただそれを、見守ってやるしかない。


余計な事をして、取り返しがつかなくなったのが、今の世の中さ。







さよならする。


全ての事にさよならする。


さよならのくり返しのうちに、
成り立っている。


俺の存在も、今日も昨日も一昨日も
明日も明後日もさようなら。







存在理由がわからなくなったとき


崩壊し行くその町並みを見てごらん。






生まれ変わりなんてないんだよ。


刹那でいいから
今を生きてごらん。


何も見えなくてもいい。


何も感じなくてもいい。


ただ浮遊する、塵のように
佇んでごらん。


目に見えるものは
全て存在する。


そう感じる事ができるのなら、まだまだ生きているべきだ。


少なくとも、生きた屍ではないのだから。






見下したいのなら
見下せ。
俺はいつでも見下されてやるから。


けど、それが何になる?


共存しようとはいわない。
認め合おうともいわない。
ただ、お互いの存在を感じあおう。


それだけでいいのだから。






旅立ちは早いほうがいい。


少しでも機を逃すと
情が移る






さようなら


全てがさようならだ。



今ここにある風景も、通り過ぎる人々の生活も、
交わる事のない出会いと、交わる事のない、私というエトランジェ

美しい風景は、記憶の中で蘇らせるもの。

今ここにある写真も、やがては全て色あせていく。

空に広がる青空も、いつかは色の分からぬコバルト色の青空に変わり行く。















[PR]ベビー用品はたまひよ♪:子育てが楽しくなる便利アイテムいっぱい